雨が降って、暗い朝は大好き。
昇った太陽を覆い隠すぶ厚い雲は、眩しさを断ち切ってくれる。
灰色の空が、くだらない最低な僕を祝福してくれている。
怖いものも素敵なものも、なにもかもを鈍らせてくれる。
日のもとに照らされる全ての素晴らしさに反旗を翻している。
輝くな。
もう二度と、誰も何も、スポットライトになんかあたらないでくれ。
このまま朝も夜も来ずに、僕らのみんなの大切なものを、曇天の空が吸い取ってくれればいい。
希薄な存在感で存在し続ける僕らを、永遠に愛してくれていればいいから。
だから、もう。
止まってくれ。